施設園芸の生産現場における省エネルギーに向けた取組強化の徹底について
令和3年5月に持続可能な食料システムの構築に向け、みどりの食料システム戦略を策定し、その推進が求められているところです。
園芸施設については、「2050年までに化石燃料を使用しない施設への完全移行」を掲げており、環境に配慮した取り組みが求められています。
このような中、暖房機器の主な燃料としてA重油を使用するなど加温等に多くのエネルギーを消費する施設園芸においては、省エネルギーにより燃油使用量の削減を図ることが、生産コストの低減を図るうえでも、温室効果ガスの排出削減を進めるうえでも重要です。
今年度の加温期に向けてより一層の省エネルギー対策に取り組むことが必要で、特に下記の事項について取組強化の徹底をお願いします。
1 「施設園芸省エネルギー生産管理マニュアル(改定2版)」及び「施設園芸省エネルギー生産管理チェクリスト」を積極的に活用し、加温開始前
の暖房機器の点検整備や加温期における省エネ設備の適切な運転管理の実施により燃油使用量の削減が可能なことから、生産現場における小エネル
ギー対策の徹底をお願いします。
2 A重油等の価格動向の把握とコスト分析により現行の栽培方法における経営収支を確認しつつ、ヒートポンプ等の省エネ設備の導入、内張カーテ
ンの多層化、局所加温技術の導入や省エネルギーに適した品種・作型への転換などの検討をお願いします。